Montessori-Education

About Montessori

実演している女性2人組

1907年、マリア・モンテッソーリはローマの貧困街に「子どもの家」を開設して以来その教育法は110年余りを超えた今も世界各地で、子どもの育ちを支えています。モンテッソーリ教育は、子どもの姿を科学的な観察をすることによって導かれた教育法で、子ども自身が自らを正しい方向へと育てる力を持っていることを示しています。

子どもは教えられる側、受け身な存在ではありません。その時々で自らの成長のために必要な課題を見つけ、繰り返し集中して取り組むことで、やがて新しい自分と出会い、次なる課題への探索へと向かいます。

成長のために適した物的環境(知的好奇心をそそる、見た目の美しさ、秩序だっている)、その環境と子どもとの接点を作り、関わる方法をつたえ、援助する人的環境(大人や教師)があれば、子どもは自ら育つ力を発揮していくのです。このように、環境を準備し、援助をするのがモンテッソーリ教師の役割です。

文部科学省が示す「幼児期に育ってほしい10の姿」とモンテッソーリ教育の学びには多くの共通点が見られます。
目まぐるしく変化する情報化社会、多様性、国家間の争いや貧困。多くの問題を抱える世界情勢の中で生きていく子どもたちには、自ら課題を見つけ、行動し、解決の道を探す力が必要です。
彼らはやがて国家の枠を超えて、社会の調和を生み、世界平和への道を見つけることでしょう。

サンロレンツォの古い街並みの写真

About

マリア・モンテッソーリは、ローマ大学最初の女性医学博士です。

ローマ大学卒業後、障害児の治療教育に携わり、実験心理学、教育学にも研究分野を広げました。 その間、フランスの医師セガンの著書に出会い、その理論に従って治療教育を進め、大きな成果をあげました。

また、1904〜08年には、ローマ大学教育学部で教育人類学を講じました。
「障害児と取り組み始めた当初から、私が用いている方法は、障害のある子どもの教育だけにとくに限定されるものではない、と感じていました」と、 マリアは書いていますが、やがて、障害児に用いた教育法を健常児にも適応する機会が訪れました。 ローマ不動産協会が貧困層向けのアパートに保育施設を設け、その監督・指導をマリアに任せたのです。

その保育施設が『子どもの家』です。
『子どもの家』(現在ではモンテッソーリ教育を実践する幼児教育施設をいう)はこうして1907年1月に生まれました。 そこでの実践から生まれたのが「モンテッソーリ教育法」です。

マリアはその後、この教育法の普及と教師の養成に精力的に取り組み、多くの著作を残しました。 晩年には、平和と子どもの生命の尊重を訴える運動を展開し、ノーベル平和賞の候補にもあげられました。

マリアは、ファシズムを逃れて移り住んだオランダで亡くなりました。
その墓碑銘には、 「愛する全能の子らよ、人類と世界平和のために、私と力を合わせよう」というメッセージが記されています。

本記事は、日本モンテッソーリ教育綜合研究所の公式HP(https://sainou.or.jp/montessori/)より許諾を得て転載しています。