1907年、マリア・モンテッソーリはローマの貧困街に「子どもの家」を開設して以来その教育法は110年余りを超えた今も世界各地で、子どもの育ちを支えています。モンテッソーリ教育は、子どもの姿を科学的な観察をすることによって導かれた教育法で、子ども自身が自らを正しい方向へと育てる力を持っていることを示しています。
子どもは教えられる側、受け身な存在ではありません。その時々で自らの成長のために必要な課題を見つけ、繰り返し集中して取り組むことで、やがて新しい自分と出会い、次なる課題への探索へと向かいます。
成長のために適した物的環境(知的好奇心をそそる、見た目の美しさ、秩序だっている)、その環境と子どもとの接点を作り、関わる方法をつたえ、援助する人的環境(大人や教師)があれば、子どもは自ら育つ力を発揮していくのです。このように、環境を準備し、援助をするのがモンテッソーリ教師の役割です。
文部科学省が示す「幼児期に育ってほしい10の姿」とモンテッソーリ教育の学びには多くの共通点が見られます。
目まぐるしく変化する情報化社会、多様性、国家間の争いや貧困。多くの問題を抱える世界情勢の中で生きていく子どもたちには、自ら課題を見つけ、行動し、解決の道を探す力が必要です。
彼らはやがて国家の枠を超えて、社会の調和を生み、世界平和への道を見つけることでしょう。